A(当時21歳)は、眼がかすむ・耳鳴りがするという症状を自覚して、X県立病院眼科を受診した。
診断は「原田病」という自己免疫疾患で、通常、その治療にはステロイド剤の大量投与がなされる。
Aは入院してステロイド治療を受けることになった。平成8年9月22日から10日間のリンデロンの点滴・次いでプレドニンの内服投与が実施される。
そして、プレドニゾロン換算で、最初は160?/日から始まって漸減し、10月15日までの累計投与量は1740?となった。
10月6日には視力も、そうとう程度回復し退院も間近とされていたが、13日に異変が明らかとなる。
まず腰痛が出現し、14日には激烈な腰背部痛となる。これに腹痛の症状が加わって医師が首を傾げる。
15日には内科へ転科とされるが、格別の診療の進展は見られない。皮疹があって水痘が疑われたが、皮膚科医の診断で「ステロイドアクネ」との結論となった。
症状の改善ないままAは10月16日に亡くなった。
引用元 民間医局 医療判例集Vol.8 http://www.doctor-agent.com/da/member/service/knowledge_malpractice_detail?mode=preview&id=8